FCジャパン
リーグ開幕!1部昇格を目指す
17日、コスモポリタン・サッカー・リーグが開幕。熱い男、舘澤利典率いるFCジャパンのボルテージは最高潮に達している。
開幕戦の前日に行われた練習では、基本プレーの確認からゲームまで約4時間にわたって行われ、最終調整に熱が入った。
「毎年3部降格の危機のなかでやっているが、今期は年内に2部残留を確実にし、残りは楽な気持ちで戦っていきたい」と話すのは、今期がキャプテンとしては最後のシーズンとなる土屋智洋。1部昇格も視野に入れ、有終の日を飾りたいところだ。
副キャプテン日高賢太は、「個人としては1試合1得点を目標にしてやっていきたい」と。さらに、リーグ戦、カップ戦の両方での優勝をチーム目標に掲げるなど、志は高い。
もうひとりの副キャプテン、二宮忍は、故障していた左手首の経過も良好のようで、「遠目からでもシュートをばんばん撃っていきたい」と、気合い十分。「今期は即戦力となる新メンバーも加入した。後はチームとしてどれだけまとまるか」と語る。
その即戦力というのが半年前に入団した町田陽平と、5月に大学を卒業したばかりの青江茂だ。町田は、「やっとチームになじめてきた。ディフェンスとして無失点に抑えながら、チャンスがあればシュートも狙う」と攻めるDF宣言。一方の青江は、「自分ができるだけ足を使ってみんなの負担を減らしたい」と語るなど、高齢化問題も懸念されるFCジャパンにとって頼もしい。
この日の練習では紅一点、女性の姿も見えた。小谷佳奈子は小学校の時に男子混じってサッカーを始め、キャリア16年。「激しくてなかなかついていけない」と語りながらも紅白戦にも参加。新シーズンに入って息巻く男たちのなか、チームに花を添えていた。
そして迎えた開幕戦では、アストリア・ゲールズと対戦。「相手は体格差にまかせて前に前に出てくるチーム。我慢しながらの戦いになると思う」という鈴木堅一郎の予想どおり、Bチーム戦では、序盤から相手のペースに巻き込まれ、腰痛のためコルセットが取れない小幡公裕が奮闘して1点を奪うも5─1で敗れる。しかし、試合結果がリーグの成績に反映するAチーム戦では、土屋がハットトリックを果たすと、日高、広瀬亮太、青江もそれぞれ得点を上げ6─2で快勝。勝負所を抑え、まずまず幸先の良いスタートを切った。
=文中敬称略
1992年発足。コスモポリタン・サッカー・リーグ所属のニューヨーク最大の日本人サッカーチーム。 毎週土曜日の朝、イースト・リバーサイド・パークにて練習を行っている。2000年に2部リーグに昇格し、今年は1部昇格を目指している。昨シーズンの成績は6勝7敗3分け。チームの高齢化に伴い若手メンバー募集中だが、サッカー好きなら誰でも歓迎。
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